ポラス 分譲 ゐぬ様のカルテ 【MC外来カルテ】 04/12(Mon) 忍者ブログ
 
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S:
 この所はちょっと寝付きにくくなりました。ワイパックスを2Tほど追加して寝付いている状態です。
 中・長時間型はロヒプノールに置き換えてから,寝起きは少し楽になりましたがまだまだです。
 ベンザリンからロヒプノールに置き換えても中途覚醒はないです。5時半頃に目覚めることがありますがすぐに寝直せています。
 色々考えたのですが,ベンザリンにしろロヒプノールにしろ,Tmaxは1.5時間程度ですよね。そこから考えると,中・長時間型とは言え,寝付きにも作用していたんだと思います。T1/2がベンザリンで27時間,ロヒプノールで7時間程度ですよね。なので少しだけ寝起きはマシになったんだと思うのですが,Tmaxから考えると,中時間型とは言え立ち上がりが早いことを考えれば,ロヒプノールにも入眠作用はあると思うので,最近は1mG 1Tではなく2Tとしてみました。寝起きは重くなるけど寝付きには良いのではないかと。ただ,それでも寝起きに難があることはツラいです。
 なので,どうしても起きれない時は,以前に処方されていたベタナミンの残りを服用して無理矢理起きてます。
 日中は概ね安定していて,仕事も順調ですが,このところは何かと責任を負うハメになったり,色々責めを受けてストレスを感じることが何度かありました。そうなるとどうしてもついついお酒に手が伸びて,飲酒習慣が付きつつあります。まぁストレスのあまりない日は飲みませんが。
O:
 入眠困難再発が持続している。ワイパックス追加で寝付いている。
 色々考えたようで,ロヒプノールは1mg 1Tをトライしようとしていたが,Tmaxから「入眠作用」も考慮して2Tにするようにしている。
 やはり寝起きはあまり良くない。あまりにヒドい時は以前に処方したベタナミンの残りを服用して強制覚醒させている。
 ベタナミンからロヒプノールへの移行は問題ないようで,中途覚醒はなく,たまに早朝覚醒をする程度。それでもすぐに寝直せている。
 日中の安定状態維持,仕事も順調。ただしストレスが掛かることがあり,その度にお酒に手が伸びて習慣化し始めている。
A:
 「眠れない」となれば「薬を増やす」と言うコトになるが,そうすると「寝起きが悪くなる」と言う図式になる。
 寝起きが悪いのならば,基本的には増薬による対応は難しいだろう。
 確かにPt.本人の言うようにTmaxから考えれば,ロヒプノールは中時間型とは言え立ち上がりが早いので入眠効果もある。
 入眠困難はこのあたりに由来しているのか? Pt.自身も推察している通りで,ロヒプノールも減らすことは少し難しいだろう。
 1mgを1Tとするか2Tとするかは状況を見て判断してもらうが,入眠状態を考えれば2Tが妥当か。ただ寝起きは悪くなる。しかしこれは1Tにしても変わらない。それなら2Tで入眠状態を改善する方が良いかも知れない。
 ワイパックスは「不安時頓用」として30T/2wで処方しているが,入眠困難の際に追加して寝付いているようなので,そのあたりも考えて少し多めに処方するか? 眠前薬が増えるのは好ましくはないが。
 日中の状態は概ね安定しているようで,仕事も順調のようだが,ストレスを抱えるコトが度々あるようで,その度に飲酒している。あまりヒドく依存に近いようなら抗酒薬の処方も考えるが,今の所はそこまでは至らないと思われる。
 Pt.本人には3点,「肝機能等に影響を与えうる身体的問題」「精神不安手を来しうる精神的問題」「服薬下での飲酒は薬剤との相互作用の問題がある」と言う点を認識させて,「自己による節制」を促していくか。
P:
 基本的に処方内容に変更はしない。減薬はまずムリ。増薬は寝起きに影響する。「投薬による改善」は両天秤になるので,今の処方範囲内で対応してもらう。ただし「不安時頓用」のワイパックスは,寝付けない時に対する頓用にもできるように,30T/2wから40T/2wに増やす。飲まないで済むのが理想ではあるが。ロヒプノールも1mg 2Tで処方して状況に応じてコントロールしてもらう。
 日中活動に対する介入は不要と思われるが,ストレスによって飲酒習慣が付き始めている。3点の悪影響を認識させて自制を促す。これでダメなら抗酒薬も考える。
 以上の通りで経過観察。2週後f/u。
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★ 本カルテの記載形式
 カルテ記載の基本に基づいて記述しています。
 しかし最近は「カルテ」と言うよりは「日記の下書き」になってしまっている状態です。
 本来のカルテならこんなに「Subject」は長くはならないし。

 カルテ記載の基本は,客観性が求められ,またチーム医療では「誰が見ても分かる」と言うことを心掛ける必要があります。
 そこで,正しいカルテの記載法として,問題指向型医療記録,(POMR: Problem Oriented Medical Record又はPOS: Problem Oriented System)が標準的で,特に入院後の治療・看護計画を立てる上で有益な方法です。
 このカルテでは,自分を客観視して見つめ直していくためにこの手法に基づいて記述しています。
 POMR又はPOS形式のカルテには,
 ・S(Subject):主観的データ。患者の訴え,病歴など。
 ・O(Object):客観的データ。診察所見,検査所見など。
 ・A(Assessment):上2者の情報の評価。
 ・P(Plan):上3者をもとにした治療方針。
と言う記述法がされており,略して「SOAPで記録する」と言われています。

★ その他の略語
 ・CC:主訴
 ・PHx:既往歴
 ・FHx:家族歴
 ・p/o:経口投薬
 ・Do:前回と同内容で処置・処方
 ・v/c:バイタルチェック(検温)
 ・BP:血圧
 ・P:脈拍
 ・BT・KT:体温
 ・kot:大便
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プロフィール
HN:
ゐぬ様
年齢:
48
性別:
男性
誕生日:
1975/12/20
職業:
炎の妄想族 兼 恋のヘタな恋愛内科所属
趣味:
ドライブ,ウィンタースポーツ,機械いじり
自己紹介:
ゐぬです。横浜在住,32歳
職業は炎の妄想族 兼 恋のヘタな恋愛内科所属
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