ポラス 分譲 ゐぬ様のカルテ 【PH在宅カルテ】 06/08(Tue) 忍者ブログ
 
[934]  [933]  [932]  [931]  [930]  [929]  [928]  [927]  [926]  [925]  [924
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



S:
 昨日は通院のために帰宅は少し遅め。それから色々こなしつつ,意欲も湧かないので録画番組をDVDに移すだけにして22時半過ぎに床に就く。
 ワイパックスを追加しておく。セロクエルが増量になったお陰なのか割とすんなり寝付けた。中途覚醒は何度か繰り返した。以前より寝直しにくかったが何とか寝直している。
 朝はなかなか起きにくいが,何とか7時半過ぎに起床。v/cも済ます。
 日中は概ね安定,仕事も順調。ただ主任の独論もあって気を揉む。
 今日も同僚君は休暇。なので一日脳波漬け。
 午後最初の症例はかなり悩んだ。ほぼ毎月のように来ていて薬剤調整中のPt.。
1ヶ月前の脳波で発作波は明らかでなくなった。そこで少し処方を変えた様子。微妙なものはあったが,数も少なくはっきりした形でもなかったので「明らかと言えるモノはなし」と報告している。
ところが今回の検査では発作波と思われる波が出ている気がする。「前回は微妙なものもあるが頻度も少なくはっきりしないので…」としていたが今回は少し目立つ,割とはっきりした印象を抱く。だが「薬剤調整中」と言う重い検査目的。発作波と取るか,取るとすれば程度をどの程度にするか。この辺りの表現に悩む。今日は一人で判断しなければならない。念のため「以前に現れていた発作波の形状と出現部位」を確認するために4ヶ月分の記録を見直した。
 見直した結果,以前に出現していたものと類似した波形で出現部位も同じ。背景活動とのバランスも似た感じ。ただ以前ほどは頻度は少ない。しかしはっきりはしていると感じた。
 そこで「以前よりは頻度は多くはないが,以前と同部位に発作波を散発」と結論づける。
 その後に「発作波が出ているようなのでまた1ヶ月後に再検したい」と電話があったらしい。このPt.は仕事の都合で予約枠外の時間に検査になるので電話で枠外予約依頼が来るのは定例だが,定例の予約依頼に加えて「発作波があるようなので…」と付加されて予約依頼。処方は現行処方doのようだが。
 この件に関して「相当悩んだ。自分の出した結論で主治医が判断してしまう。だから表現に悩んだ。前回は微妙だがはっきりしないしかずも少ない。でも今回はもう少しはっきりしていて少し目立つ気がした。stableとして減薬されるなら,少し重く見積もって現行処方doか微増の方が無難だと思った。少なくとも増えても2ヶ月前の処方程度だし。4ヶ月分の記録は参照した上だし…」とこぼした。
 すると主任が「臨床も薬理も分からず,特にてんかんは薬剤コントロールが難しい。それを"感覚"とかで考えて良いのか?」と突っ込む。「前回よりははっきりしていてそれらしいし目立つ。でも過去の記録ほど数は目立たない。これの表現に苦慮した。だから"最低限事故が起こらないレベルを考えて…"と言うつもりなのだが…」と答えたが。
 すると今度は同僚君自身に対する非難を始めた。
 「神経生理だって彼の言うがままを鵜呑みにするのもどうかと思う。ホントに大丈夫なのかは分からない」「彼のエコーは信じてない」など。
 しかし現状は彼以上に神経生理の分かる技師はいない。「感覚に左右される」と言う部分は否定しないが,「検査はできる技師」はいるが「解釈できる技師」はいない。この手のモノは非定型的なコトもあるし,経験の多い方がどうであれ先を行くもの。
 これを非難して「じゃぁどうする?」と。主任は「もう若くはないからこれ以上のコトは出来ないから神経生理は彼に任せてる」とも言ってたじゃないか。自分で彼の判断・手技を評価できもしないのに,こうやってけしかけてどうする?
 「彼のエコーは信じてない」と言うが,主任のエコーも信じがたい。スキルなどは十分にあるだろうが,かなりオーバーにとっている気がする。確かに同僚君のエコーは異常なまでに短時間で終わるコトが多い。正直「ちゃんと見てるのか?」と思うコトもある。しかし意外と彼のあとをフォローをしても再現性はある。
 なので誰もが「主任のあとのフォローはやりにくい」と言っている。「キレイに見える」と言うのと「正しい大きさ」が解離している。「この方がキレイに見える」と言うが,アプローチがだいぶ変わるためにキレイには見えるが大きさは正しい位置で切ったモノと思えない。
 こうして主任のエコーに疑心暗鬼な状態で,主任が彼のエコーにも疑念を抱き,更に彼の神経生理に対しても疑念を挟むようではまったくチーム医療にならない。
 彼の検査に疑念を挟むのなら,彼の一挙一動を観察したり,彼が検査した直後に検証フォローで入るなりして実態を把握して,然るべき対処をすべき。それをせずに単純に「彼のエコーは信じてない」とは。そして全く手を出していない分野にまで疑念を抱き,更に他の技師に「鵜呑みにするな」とは。
 非常に歯切れの悪い午後だった。あまり気分が良くない。
 何とかそれなりの時刻に仕事も終わり退勤。帰りに買い物をするがやはりお酒に手が伸びる。
 そして帰宅してからあれこれ手を付けていたらどんどん時間が経っている。

・BPの変動
 久々にようやくv/cできた。
 朝のBP 132/97と高め。朝からこの数値ではどうなのか。夕のBP 135/74とやはり高め。やはりあまり精神的に安定していないのだろうか。
PR
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
★ 本カルテの記載形式
 カルテ記載の基本に基づいて記述しています。
 しかし最近は「カルテ」と言うよりは「日記の下書き」になってしまっている状態です。
 本来のカルテならこんなに「Subject」は長くはならないし。

 カルテ記載の基本は,客観性が求められ,またチーム医療では「誰が見ても分かる」と言うことを心掛ける必要があります。
 そこで,正しいカルテの記載法として,問題指向型医療記録,(POMR: Problem Oriented Medical Record又はPOS: Problem Oriented System)が標準的で,特に入院後の治療・看護計画を立てる上で有益な方法です。
 このカルテでは,自分を客観視して見つめ直していくためにこの手法に基づいて記述しています。
 POMR又はPOS形式のカルテには,
 ・S(Subject):主観的データ。患者の訴え,病歴など。
 ・O(Object):客観的データ。診察所見,検査所見など。
 ・A(Assessment):上2者の情報の評価。
 ・P(Plan):上3者をもとにした治療方針。
と言う記述法がされており,略して「SOAPで記録する」と言われています。

★ その他の略語
 ・CC:主訴
 ・PHx:既往歴
 ・FHx:家族歴
 ・p/o:経口投薬
 ・Do:前回と同内容で処置・処方
 ・v/c:バイタルチェック(検温)
 ・BP:血圧
 ・P:脈拍
 ・BT・KT:体温
 ・kot:大便
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
ゐぬ様
年齢:
48
性別:
男性
誕生日:
1975/12/20
職業:
炎の妄想族 兼 恋のヘタな恋愛内科所属
趣味:
ドライブ,ウィンタースポーツ,機械いじり
自己紹介:
ゐぬです。横浜在住,32歳
職業は炎の妄想族 兼 恋のヘタな恋愛内科所属
バーコード
ブログ内検索
忍者ブログ [PR]