ポラス 分譲 ゐぬ様のカルテ 【MC外来カルテ】 07/12(Mon) 忍者ブログ
 
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S:
 寝付きはまずまず良くなってきました。セロクエル2T×2で少し落ち着いてきたんだと思います。まだワイパックスを追加して寝てますが。
 ただ寝起きはあまり良くないですね。何とか無難に出勤して勤務は出来ているので,良しとするしかないでしょうけど。
 週末は寝込んでしまってほとんど何も出来ません。
 しかし今一番困っているのは意欲減退の状態です。抑うつ感と言うほどの状態は少し脱しましたが,意欲が出ない,気力が湧かない,と言う状態で,やらなければいけないコト,やっておきたいコトなどに手を付けるコトが出来ません。
 家事も滞ってます。家事をする余裕がない,と言うか,そこまでの気力が湧かない,と言うか。
 食欲はあるのに食事も面倒で適当に済ませてしまうので金銭的に栄養面でも問題があると思います。
 また洗濯もできずに,便利な世の中であり外に出るのは通勤の往復20分程度なのを良いコトに,Tシャツ・靴下・下着も100円均一で購入してほとんど使い捨て状態です。
 お風呂も面倒で軽くシャワーを浴びるのが精一杯で,きちんとできるのは週に何回かです。
 お酒ですか? 止められていません。量は発泡酒350mLを1~2缶ですが連日です。量だけは増やさないように気を付けてますが止めることができません。薬との問題や血液データに問題があるコトも理解はしています。
 不安症状や情緒不安定は落ち着いています。寝付きのためにだいぶ鎮静系の処方があるためでしょうか。
O:
 睡眠はやや落ち着いてきている。割と寝付けるようにはなってきた様子。まだワイパックスを追加してはいるが。
 朝の寝起きはあまり良くない。しかし何とか出勤して仕事も無難にこなしてはいる。
 目下の問題として意欲減退を訴えている。ただ抑うつ状態と言うほどの状態は脱してきているようではある。
 しかし意欲が湧かない,気力が湧かないなどがあり,物事に手を付けられずにいる。家事も滞っており,食事に気を使えず,洗濯もままならず,入浴もままならず。
 飲酒はやめられていない。発泡酒350mL×1~2缶と量はセーブしているようだが連日飲んでいる。量は多くはないが。服薬下であるコト,血液データに問題がコトに影響が出ることは理解はしている。
 不安症状や情緒不安定は落ち着いてきている。
A:
 睡眠は頓服は必要ながら,入眠はどうにか落ち着いてきている。セロクエル増量が聞いている様子。これ以上も無理なので何とか落ち着いた点は良しとする。
 ただし寝起きは良くない。入眠を優先するために鎮静系の薬剤が多いためにどうしても寝起きには影響するだろう。それでも何とか出勤して仕事は無難にこなせているので,ここは大変だろうが入眠状態が安定するまでは仕方ない。入眠の状態を見ながら考えるしかないだろう。
 抑うつ状態と言うほどの状態は脱してきているようだが,意欲減退がある。意欲も気力も湧かず,週末は寝込み,家事も手を付けられず,こなしたいこと,やっておかなければならないことなども疎かになっている。
 抗鬱剤としてパキシル・レメロンの処方はしているが。特にレメロンは意欲を出す方向の薬剤ではあるが今は役不足か。更に意欲を出すためにサインバルタの処方を検討するか。まずは初期容量20mg×1CPで。パキシルと置き換えてみる。
 お酒はやめられていない。量は多くはないが,服薬下であり血液データにも問題がある。どうにかしたいところではある。しかしここはまだPt.自身の意志に委ねるか。抗酒剤も考慮には上がるが。
 不安症状や情緒不安定は落ち着いた様子。時期の問題と鎮静系の処方がだいぶあるためだろう。不安症状や情緒不安定はプロブレムからはずす。
P:
 睡眠・寝起きについてはバランスの問題で,入眠の状態を保つためには現行処方が精一杯であり,また逆に寝起きのために減薬も難しい。何とか出勤でき仕事も順調なので夕刻以降の鎮静系の薬剤・眠剤は現行処方do。
 意欲減退が著しく家事も疎か,その他Pt.自身が必要としている物事も疎か。レメロンだけでは今は効果がない。サインバルタをとりあえず初期容量として20mg×1CP追加。パキシルと置き換える。
 不安症状や情緒不安定は寛解。鎮静系の処方がだいぶあるためだろう。とりあえずはプロブレムからはずす。

S:
 パキシル,切ってしまうんですか?
 断薬時に金属的なような,耳鳴のような,そんな感覚が心配です。先生もこの手の離脱症状は多少は耳にしてますよね。大丈夫でしょうか。
O:
 サインバルタの処方に伴いパキシルと置き換えるためにパキシルは切ることにしたが,断薬症状を心配している。
A:
 パキシルの離脱症状が気になる様子。ただし現状10mg×1Tと最低容量になっているのでそれほど症状は出にくいのでは?
P:
 「現状は最低容量なのでそれほど症状は出にくいのでは」と説明するがやや不安気味。「必要に応じて処置はするので,問題があれば次回診察を待たずに来院して対応を検討するので」と言うことで納得してもらう。
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★ 本カルテの記載形式
 カルテ記載の基本に基づいて記述しています。
 しかし最近は「カルテ」と言うよりは「日記の下書き」になってしまっている状態です。
 本来のカルテならこんなに「Subject」は長くはならないし。

 カルテ記載の基本は,客観性が求められ,またチーム医療では「誰が見ても分かる」と言うことを心掛ける必要があります。
 そこで,正しいカルテの記載法として,問題指向型医療記録,(POMR: Problem Oriented Medical Record又はPOS: Problem Oriented System)が標準的で,特に入院後の治療・看護計画を立てる上で有益な方法です。
 このカルテでは,自分を客観視して見つめ直していくためにこの手法に基づいて記述しています。
 POMR又はPOS形式のカルテには,
 ・S(Subject):主観的データ。患者の訴え,病歴など。
 ・O(Object):客観的データ。診察所見,検査所見など。
 ・A(Assessment):上2者の情報の評価。
 ・P(Plan):上3者をもとにした治療方針。
と言う記述法がされており,略して「SOAPで記録する」と言われています。

★ その他の略語
 ・CC:主訴
 ・PHx:既往歴
 ・FHx:家族歴
 ・p/o:経口投薬
 ・Do:前回と同内容で処置・処方
 ・v/c:バイタルチェック(検温)
 ・BP:血圧
 ・P:脈拍
 ・BT・KT:体温
 ・kot:大便
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プロフィール
HN:
ゐぬ様
年齢:
48
性別:
男性
誕生日:
1975/12/20
職業:
炎の妄想族 兼 恋のヘタな恋愛内科所属
趣味:
ドライブ,ウィンタースポーツ,機械いじり
自己紹介:
ゐぬです。横浜在住,32歳
職業は炎の妄想族 兼 恋のヘタな恋愛内科所属
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