ポラス 分譲 ゐぬ様のカルテ 【PH在宅カルテ】 07/12(Mon) 忍者ブログ
 
[971]  [970]  [969]  [968]  [967]  [966]  [965]  [964]  [963]  [962]  [961
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



S:
 週末は寝込んでしまいほとんど何も出来ず。夕べも何も出来ないまま一日が終わった。
 とりあえず東芝のサポートは済ませたが(かなり丁寧なサポートには満足)。
 入眠剤を倍量服薬,ワイパックスを追加して床に就く。寝込んだ週末のわりに以外とすんなり寝付けた。
 朝はやはりなかなか起きられない。それでも何とか7時半過ぎに起床。しかしなかなか動けず。v/cもこなせず。しかし出勤は割と早め。
 日中は安定,仕事も順調。今日の仕事量はまずまず。午後の半ばになってちょっと時間のかかる検査の依頼。しかし今日は通院日。しかも入浴のためしばらく降りれないと。仕方ないので明日に振り替えた。
 何とか定時で退勤して通院。

 心療内科通院。今日も珍しく雨に降られずに通院。
 「寝付きは落ち着いてきた」「ただし寝起きは悪い」「週末は寝込む」「不安症状や情緒不安定は落ち着いた」「抑うつ状態と言うほどの状態は脱してきているが意欲減退が著しい,家事も作業も手を付けられず,日常生活に若干の支障がある」
 以上を伝える。
 (詳細は外来カルテ参照)
 レメロンである程度は意欲を出せる方向なのだが,現状では効果が出てない状態なのだろうか,と。
 新薬のサインバルタの処方(初期容量20mg×1CP)。コレに伴いパキシルと置き換えになってパキシルは切られる。
 離脱症状が気になる。「現状は最低容量なのでそれほど症状は出来にくいのでは?」と。ただ時々怠薬が重なると離脱症状が出た経験をしている。そのために不安であることを強調。「問題があれば次回診察を待たずに来院して再検討」と言うことに。

【メモ】
 サインバルタは抗鬱剤として国内では鬱にのみ適応。ただ海外ではストレス性失禁や糖尿病性の神経因性疼痛も適応なんだと。また統合失調などにも使われるとか。
 かなり非定型的な効き方な気がするがSNRIなんだと。SNRIと言えばトレドミンなどが該当するが,種々構造は全く違うらしい。このために非定型的な効き方?
 しかし副作用に眠気があるらしい。意欲が出て明るくはなるらしいが,眠気で認容できないケースがあると。
 寝起きの悪い状態で,朝食後服用となると眠気の副作用は気になる。なぜ夜でないのか?(失禁も含めれても)
 ほとんどが肝で代謝され,糞便・尿に排泄されるので,大酒飲みには向かないとも。これが主治医も気にしていた点か? あっという間に代謝されて効かないか,肝機能障害か,酒の代謝に負けて効き過ぎる(副作用が出過ぎる)と言うことはないのだろうか。
 ただ,Lancet 2009では,抗鬱剤の効力としては抜粋すると,レメロン24.4,ジェイゾロフト20.3,トレドミン2.7,サインバルタ0.9。認容性としては抜粋すると,ジェイゾロフト21.3,トレドミン7.3,レメロン4.4,サインバルタ0.7だと。ただ海外のデータなので日本人ではどうかは分からないが。
 ただし,トレドミン同様の作用を示すも,トレドミンは増量で血圧上昇・頻脈などでドロップアウトがあるが(確かに自分も頻脈でドロップアウトした),サインバルタにはそこまでの状態はないと。しかしサインバルタは最大容量60mgを越えた高容量での有意差はない(用量依存性はない)と。そして逆に認容性が下がると。また離脱症状もそれなりにあるらしい。
 非常に扱いが面倒そうで,効き方が非定型的で副作用の眠気もあり,離脱症状もあるとなると選択としてはどうなのだろうか。なぜトレドミンで様子を見る方向はなかったのだろうか。最近は脈も落ち着いているのだが。
 とりあえず2週間服用して,容量を漸増してどうなるか,だな。
PR
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
★ 本カルテの記載形式
 カルテ記載の基本に基づいて記述しています。
 しかし最近は「カルテ」と言うよりは「日記の下書き」になってしまっている状態です。
 本来のカルテならこんなに「Subject」は長くはならないし。

 カルテ記載の基本は,客観性が求められ,またチーム医療では「誰が見ても分かる」と言うことを心掛ける必要があります。
 そこで,正しいカルテの記載法として,問題指向型医療記録,(POMR: Problem Oriented Medical Record又はPOS: Problem Oriented System)が標準的で,特に入院後の治療・看護計画を立てる上で有益な方法です。
 このカルテでは,自分を客観視して見つめ直していくためにこの手法に基づいて記述しています。
 POMR又はPOS形式のカルテには,
 ・S(Subject):主観的データ。患者の訴え,病歴など。
 ・O(Object):客観的データ。診察所見,検査所見など。
 ・A(Assessment):上2者の情報の評価。
 ・P(Plan):上3者をもとにした治療方針。
と言う記述法がされており,略して「SOAPで記録する」と言われています。

★ その他の略語
 ・CC:主訴
 ・PHx:既往歴
 ・FHx:家族歴
 ・p/o:経口投薬
 ・Do:前回と同内容で処置・処方
 ・v/c:バイタルチェック(検温)
 ・BP:血圧
 ・P:脈拍
 ・BT・KT:体温
 ・kot:大便
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
ゐぬ様
年齢:
48
性別:
男性
誕生日:
1975/12/20
職業:
炎の妄想族 兼 恋のヘタな恋愛内科所属
趣味:
ドライブ,ウィンタースポーツ,機械いじり
自己紹介:
ゐぬです。横浜在住,32歳
職業は炎の妄想族 兼 恋のヘタな恋愛内科所属
バーコード
ブログ内検索
忍者ブログ [PR]